「厚かましい人」とは、どう付き合えばいい? | ブログ幸福の科学

「厚かましい人」とは、どう付き合えばいい?

人との付き合い方で、もう一つ難しいのは、「相手の侵入をどこまで許すか」ということです。
心の扉を開くと、入ってくる。こちらが一歩下がると、もう一歩入ってくる。
さらに一歩下がると、また一歩入ってくる。
このように、どんどん入り込んでくる人がいるのです。
このタイプの友達に困っている人はかなり多いと思います。
これは、友達づきあいを始めたが最後、家のなかに上がり、お米の数まで数えてしまいそうなタイプです。
一言で言うと厚かましいわけですが、こうしたタイプであるため、他の人から疎(うと)まれる人もいるのです。

したがって、「オール・オア・ナッシング」、つまり、「友人なら全部受け入れ、友人でなければまったく受け入れない」という考え方をとるのではなく、距離のとり方を常に考えておく必要があります。
「親しくとも、ここまで」という距離のとり方があるのです。
一定の距離をとっておくと、長く付き合えるのですが、その距離が短すぎると、お互いに干渉し合って、長く付き合えなくなることがあるので、距離のとり方を大事にすることです。
この辺を間違えると、相手にどんどん入ってこられて、嫌になり、パシッと切ってしまうことになります。
そうすると、相手は、「あれほど自分に好意的だったのに、手のひらを返すような反応を。納得がいかない」と考えます。
こうしたタイプの人は、「自分が入りすぎた」ということが、なかなか分からないので、最初から少し距離をとっておいてあげることです。
余談ですが、世間には、「一緒に歩いている男女を後ろから見て、その距離を測れば、どういう関係かが分かる」という説があります。
その真偽のほどは分かりませんが、相手によっては、空間的な距離だけでなく、心理的な距離をとることが必要なのです。
心の部分においても、少し距離をとったほうがよいのです。
心理的な距離のとり方が上手だと、いろいろな人と付き合えるようになります。
ところが、たいていの場合は、深く付き合いすぎるか、まったく付き合わないかのどちらかになって、相手から学ぶものが少なくなっているのです。